Marta Ravasi

マルタ・ラヴァージ

マルタ・ラヴァージ（Marta Ravasi）は1987年、イタリアのメラーテ（レッコ）に生まれ、現在はミラノを拠点に活動している。彼女は油彩を用いた抽象表現を中心に制作しており、近年では小さなキャンバスを用いた作品に取り組んでいる。彼女のリサーチは、「絵画」の存在そのものを探求することに焦点を当てており、伝統的なモチーフを用いることで、その本質を問い直している。目に見える筆致、厚みのある質感、光や色彩の表現は、単なるモチーフの描写にとどまらず、その空間や周囲の環境全体の雰囲気をも映し出しているかのようである。「絵画の概念や静物画の伝統に挑戦している」とラヴァージは語り、新たなアプローチを模索しながらキャンバス上での実験を続けている。
近年の主な展覧会には、「Solo Geometry」(Painter Painting Paintings、2024年)、 「Marta Ravasi」(Diez Gallery、アムステルダム、オランダ、2024年）、「The Things We Don’t Know」(Curated by Rossella Traverso, Romero Paprocki, 2025)など。