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News: マヤ・マルムクロナ ブックレット出版
Nov 25,2024
Maja Malmcrona
マヤ・マルムクロナ
Maja Malmcronaは1993 年、スウェーデン生まれ、スイス在住の作家です。大学で建築を学んだのち、哲学の修士号を取得、現在はチューリッヒを拠点に活動しています。建築、哲学を学んだバックグラウンドから、空間とそこから生まれる我々の体験に興味を抱き、それをテーマとして制作をしています。近年では、チューリッヒにあるArt Forum Ute Barthにて、Young Art Awardも受賞しました。モノクロームのみで構成される作品群は影と光を表し、黒を使うことによって生み出される影によって全体像が見え、作品が完成します。日本の作家や文化からも影響を受け、中でも谷崎潤一郎著作の『陰影礼賛』には大きな影響を受けたと言います。空間とそこから生じる経験や感覚を徹底して意識し、 作品をものとしてではなくひとつの体験として提示するその姿勢を見ると、現象学の実験を繰り返しているかのような感覚に陥ります。
作家ステートメント
私の作品は一貫して空間とそこから生まれる我々の体験の考察に関連している。私はアートは社会において人のものに対する執着心や消費社会から目を離し、そこから生まれる体験や経験に重きを置くことを助長するものであると考える。私は抽象表現をモノ自体を強調せず、その背後にある意味に関心を持つための道具として用いている。私からすればアートは情報過多な現代社会から逃れるため、また精神的な落ち着きを取り戻すための入り口である。私の作品は近現代のアート、文学、そして哲学をバックグラウンドにし、それらの交錯点をドローイング、ペインティング、そして立体作品を制作しながら考察している。
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